ラベル レタッチ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル レタッチ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2018年8月27日月曜日

Fotor Webアプリ版

以前愛用していたMacBookに手ごろなフォトレタッチツールをインストールしようと、アプリストアを探して暫く使ったのが「Fotor」というアプリでした。
シンプルなツールでしたが機能的には物足りなかったのを覚えています。
で、そのFotorがWebアプリとして使えるようになったという事で、どのくらいアップグレードしているのか、試してみました。

・Fotor公式ページ https://www.fotor.com/jp/

日本語版はWebアプリ版中心ですが、Android&iOSのモバイル版とWindowsとMacOS版がそれぞれ単独のアプリでちゃんとあるようです。

トップページ。3種類のモードが選択できる。

Webアプリなのでブラウザ上で動作する事になるのですが、操作感は通常のデスクトップアプリと同じ感じで、インターフェースも分かりやすいです。
編集モードで画像を開いたところ。
開いた画像は右の一覧に表示される。複数画像を開いて切り替えも可能。

ツールは一番左の黒いパネルで大きなカテゴリを選択。その右に展開するカテゴリ内メニューで編集内容を選ぶという形です。
とりあえず自動補正をかけてみたところ。
画像の状態から最適な明るさ・コントラストを指定してくれます。

色調補正に必要な機能は一通り揃っています。
デジカメやスマートフォンで撮影した画像をWeb/SNSなどで使用する分には全く問題ないでしょう。
設定もかなり細かく行えるようになっており、ツールとしてのかなりの高機能化が伺えます。
画像のトリミング。必要な部分を切り取って構図を作成できる。
プリセットや数値による指定が出来る。

明るさ・コントラストなどの調整画面。スライダを動かしながらプレビューを確認出来る。

意外にもトーンカーブが使用できる。
これにより本格的で詳細な画像補正が可能。

Photoshopのフィルタのように画像に効果を追加する事も可能です。
使い方もInstagramなどのように効果のサムネイルをクリックするだけです。
若干青色を強調するような効果をかけたところ。
どの程度反映させるかをスライダで調整できる。

モバイルのアプリでよく見かけるフレームの作成機能もあります。
種類によっては細かく設定可能なものもあります。
インスタントカメラ風のフレームを指定したところ。
このタイプは詳細設定が可能。

面白い機能としてはステッカー機能にイメージの貼り付けが出来るものがあり、配置した図形に画像をドラッグして貼り付ける事が出来ます。
意外にこういう機能はないツールが多いので便利かもしれません。
四角のステッカーを配置して画像を表示させた状態。
ステッカーにドロップシャドウなどの指定も出来る。

文字入力も可能で、フォントなどの選択も日本語対応のものが多く揃っており、かなり表現力があると思います。
この辺りはWebアプリケーションならではですね。
入力した文字はテキストボックス化して、自由な位置への配置・移動、再編集が可能。

完成した画像はPCへダウンロードして使用したり、クラウドサービスへ保存してSNSなどへ共有したりできます。
アカウントを登録すればファイルフォーマットも選べるようになるようです。 
画像の保存画面。
基本はJPEG形式だが、アカウント登録でPNG形式とJPEGの高画質での保存が可能になる。

編集以外のモードだと、複数の画像をまとめるコラージュモードがあります。
コラージュの手法を最初に選択できるので、バラエティ豊かな印象です。
基本的なコラージュ作成を選択した状態。
インポートした画像を選ぶだけで簡単に作成できる。

かなり独自なのがデザインモードというもので、あらかじめ用途別にテンプレートされたデザインを選択したり、用途別のフォーマットで素材を組み合わせたりして、様々な「作品」を作る事の出来るようになっています。
編集モードで画像を加工しておいて、デザインモードで投稿用画像やSNSプロフィールバナーなどを作る、というようなクリエイティブな作業がこれ一つで可能です。
デザインモードのテンプレートからSNS用バナーを選んだところ。
各部分は選択可能で、別の素材に置き換える事が出来る。

上のテンプレートを編集したところ。
デザイン経験が無くともWeb用パーツが作成できる。

このほかにもHDR画像の作成や美肌効果などの人物編集専用機能などがあり、非常に使えるアプリになっていました。
本格的なフォトレタッチソフトはちょっとなぁ...と画像加工に手が出なかった方も一度お試しになるといいでしょう。

2018年5月30日水曜日

Photoshop Express Windows版

Adobe社のフォトレタッチ(写真画像の補正)アプリ「Photoshop」の簡易版とも言える「Photoshop Express」のWindowsアプリ版がかなり高機能化していました。
Windows8から追加されているショップアプリで無料ダウンロード出来ますので、ちょっとした写真画像の加工には最適ではないでしょうか?
簡易版なのでトーンカーブのような本格的な色調補正機能はありませんが、ハイライト/シャドウの調整などで同等の処理は可能ですし、何よりも操作がしやすいです。

モバイルアプリの方もかなり高機能化していまして、フィルタやフレームの数も相当増えていますし、複数画像をコラージュする機能も追加されていました。(Windows版は今の所無いようです)

今後どのように発展するのか注目したいところです。

2018年5月25日金曜日

Photoshopの新機能

写真などの画像処理の代表的ソフト「Adobe Photoshop」の最新版「CC2018」に面白い機能が追加されているのでご紹介。

  • 何か被写体がハッキリしている写真画像を開きます。
  • 選択範囲メニューから「被写体を選択」をクリックします。
  • 少し時間がかかるかも知れませんが、自動的に「被写体のみを選択」してくれます。

今までは同様の作業をする際には「自動選択」や「クイック選択」「色域指定」のような「同じ色を選択する」機能や「マグネット選択」のような「輪郭を抽出する」機能、または「クイックマスク」のようにマスク機能を用いた手法が一般的でした。
ですが、この「被写体選択」は画像を解析して「被写体」と「背景」に区別し、被写体の輪郭を検出するというようなやり方のように思います。
被写体選択で出来た選択範囲からマスクを作成して鳥だけを表示させました。

AdobeはAIを用いた機能を随時取り入れて行くようで、これもその一つかと思われます。
次期バージョンではこちらの色調補正のくせを学習して、自動的に画像の補正をしてくれるようになって行くのかも知れません。

その他、マスク機能もかなり強化されていて、マスクの詳細な設定が可能になっています。
レイヤーマスクサムネールをダブルクリックして属性パネルを表示した状態。
この時点でもマスクの調整が可能。

「選択とマスク」のボタンをクリックした状態。
属性パネルの時よりもマスク範囲の増減やコントラスト調整など細かな設定が可能。

選択機能にもう一つ「焦点距離による選択」が出来るようになっています。
以前からあった「色域指定」に似ていますが、被写体を検出後、その被写体に対しどこまで焦点を合わせるかの範囲で選択をするという面白い機能です。

あくまでも選択の機能なのでこれだけで何か出来るという訳ではありませんが、Photoshopの操作の難しい所をかなりカバーしてくれるものであると、個人的にはバージョン3.0での「レイヤーの登場」以来の出来事かと思っていたりもします。

2017年8月17日木曜日

フォトレタッチ

最近、フォトレタッチに関する受講やご相談を受ける事がチラホラと増えてきました。
で、意外でしたが結構皆さんPhotoshop Elementsをご購入されていたり、PhotoshopCCのフォトプランをサブスクリプションされていたりするんですよね。
やはりこれはスマートフォンを始め、カメラで撮るという行為が日常に定着したという事になるのかも知れません。

当教室でもPhotoshopやGIMPまたはスマートフォンアプリなどを用いてのレタッチの受講は可能です。
また、レタッチや写真加工、ドキュメント作成などのご相談もお受けいたします。

お気軽にお問い合わせください。
左がレタッチ済みの画像。
コントラストの調整や周辺減光の処理などを施してある。

2015年9月29日火曜日

Pixlr Mobile

Photoshop Express」「Snapseed」と続いて、前回紹介した「Pixlr」の中から「Pixlr Mobile」を紹介します。

【Pixlr Mobile】

(Windowsアプリはストアアプリから検索してみてください)

Pixlrはかなり多彩な機能を持ったレタッチツールで、機能的に言えばPhotoshop ExpressやSnapseedよりも高性能といえるかも知れません。
ただ、モバイルアプリは高機能だから良いという訳ではないので、自分なりの使い方をそこから見つけるのが重要になるかと思います。

今回は今までやって来たレタッチを同じくやった上で、併せて独自機能も紹介します。

・起動画面

Pixirの起動画面も至ってシンプルです。
「カメラ」はスマートフォンのカメラで撮影しながら編集を行う場合。
「写真」は撮影後の写真ギャラリーや各種クラウドサービスから画像を選んで編集を行う場合。
「コラージュ」は複数の画像をまとめた「コラージュ画像」を作る場合。
「新規」の部分にはデバイス本体の保存された最新の画像が表示されています。

今回もAndroid版をタブレットで操作しながら作業をしてみます。
先ずは「写真」を選んでギャラリーから画像を選んで開きます。
Pixirも至ってシンプルなインターフェース配置になっていますね。
画面上部にはメニューが有りますが、ヘルプ機能が基本なのであまり使わないでしょう。
「閉じる」は画像を閉じる。「完了」は作業を完了して画像を保存・共有できます。

では色調補正を行っていきます。

・画像補正

「調整」のパネルをタップすると、これだけの補正機能のパネルが表示されます。
実は最初に表示されているパネルは単なる入り口で、この多数の機能を使い分けながら作業を行うのです。

今回も先ずは自動補正機能を確認してみます。
画像の自動補正は「自動修正」と「自動コントラスト」に分かれています。
「自動修正」は画像の見た目を自動的に修正してくれます。
「自動コントラスト」は明暗差を自動的に最適化してくれます。

この辺りは今までのツールにも有りましたので、手軽に手早く作業したい方にはいいでしょう。

因みにNewのタスキが付いているのは新たに追加された新機能、またはその項目内に新たな機能が追加された場合に付くようです。

では、細かく補正作業をして行きましょう。

・明るさとコントラスト

Pixlrでは画像の明るさとコントラストを調整する機能が一緒になって「コントラスト」というパネルになっています。
「コントラスト」パネルをタップ後、表示された「明度」か「コントラスト」のパネルをタップするとスライダが表示されますのでドラッグして設定しましょう。
今回もやや明るさをアンダーに、コントラストをやや高めにしました。
パネルや画面上部に数値が出ますので操作しやすいと思います。
設定が決まったらこの設定で良いなら「設定」をキャンセルするなら「キャンセル」をタップします。
この一連の操作はPixlr共通のものです。

・カラー調整

では、色味を調整しましょう。
「カラー」のパネルをタップすると「色相」「彩度」「輝度」の3つの項目が選べるようになります。
色彩の勉強をされた方は分かると思いますが、これはいわゆる「マンセル表色系」の「色の三要素」になります。それぞれは以下の様な意味を持ちます。

  • 色相:色の種類
  • 彩度:色の鮮やかさ
  • 輝度:色の明るさ(明度とも)

マンセル表色系はこの3つの要素を調整する事で様々な色を創りだすという理論です。

先ず、今回は注目色の花のピンクをやや赤みを強くするために色相を+10しました。
花だけでなく全体が変更の影響を受けますが、同じだけ色味がズレていますのであまり気にならないかと思います。

次は彩度を調整します。
「カラー」の「彩度」は単純に鮮やかさの増減を行います。
ですので、彩度を-100にすると完全に色味がなくなります。

今回はこちらを使わずに色相だけ設定しておいて、もう一つの彩度調整「自然な彩度」を使います。

・自然な彩度

「自然な彩度」ではなるべく元のイメージを損なわないように微調整をしながら彩度調整が出来ます。
「カラー」の彩度よりも仕上がりが綺麗ですので、こちらを使うと良いでしょう。

これでほぼ色調補正が終わりました、意外にたくさんの機能がある割には基本的な調整が上手くまとめられているので使い勝手はいいです。

・切り抜き

ではトリミングを行って構図を調整します。
トリミングには「切り抜き」のパネルを用います。
操作法はほとんどのアプリ共通の構図をドラッグで整える形です。
また、あらかじめ準備された構図を使う事も出来ます。

・シャープ

画像の先鋭化を行う「シャープ」もチョット独特です。
Photoshopのフィルタの「アンシャープマスク」に近い感じでしょうか。
項目に「量」と「半径」が有ります。
試しにシャープの「量」を100にしてみると、確かにクッキリとするのですが、今までのアプリのように画像が荒れてしまう事がありません。
続いて「半径」の数値を上げるとドンドン強いシャープがかかって行くのが分かります。
つまり、このシャープの半径が大きくなればシャープの適応される範囲がドンドン広がり、小さくすると狭くなるという風になっています。(Photoshopのアンシャープマスクの逆ですね)
今回は若干のシャープネスでいいので量も半径も少なめに調整しました。
このような細かな指定が出来るのです。

・各種メニュー

ここまで作業を進めると、画面上部にパネルが増えている事に気づくと思います。

  • 「比較」はタップしている間、加工前の状態を確認できます。
  • 「元に戻す」は作業をキャンセルして一つ前の状態に戻せます。
  • 「やり直し」はキャンセルした作業を再適応する時に使います。
  • 「閉じる」はファイルを閉じます。その際に保存するかどうかを聞いてきます。
  • 「完了」は作業を完了しデータを保存または共有する際に使います。


今回は完了を選んでみます。
この様に共有・保存の画面がでますので、目的のボタンをタップします。

・オーバーレイ

以前やりました「周辺減光」風の効果は「オーバーレイ」から選びます。
オーバーレイの一覧。
矢印の付いているものはダウンロードして使用する。

「オーバーレイ」では画像の上に重ねて合成処理する事で様々な効果が実現できるようになっています。
今回は「デフォルト」のセットの中から「ヴィネット」を選びます。

オーバーレイ機能の面白いところは適応後、スライダで掛かり具合の調整が行える点です。
これにより自然な形での合成画像を作る事が出来ます。

・エフェクト/枠線/タイプ/ステッカー

他にも色々な機能が有りますので見ていきましょう。
水彩画風のエフェクトの使用例

画像に特殊効果を加える「エフェクト機能」も満載です。
かなりの数が用意されています。
エフェクト選択後の画面。
オーバーレイのように複数のセットが用意されている。

デフォルトのエフェクトを選んだ状態。
何故か人名の付いた項目が並んでいる。

枠線を使うと画像に様々な枠を付けることが出来ます。
エフェクトと合わせて使うと効果的でしょう。
Pixlrは文字入力が出来ます。
タイプを選択するとフォントや色を指定して文字入力ができます。
意外に今まで無かった機能ですね。
また、ステッカーを用いてデコレーションすることが出来ます。
これも色々な種類が用意されていますので面白いでしょう。
ステッカーは貼り付けた後に大きさや向きの変更がドラッグやピンチでできるようになっています。

・コラージュ

個人的に気に入っている機能を最後にご紹介します。
起動画面の「コラージュ」を選択する事で複数画像を一枚にコラージュしてまとめる事が出来るのです。
先ずコラージュする複数の画像を選択します。
選択する枚数で自動的にレイアウトが決まります。
4枚でしたので単純な4分割画面でコラージュされました。
この状態で画像をドラッグすると位置の変更が可能です。
レイアウトにはバリエーションが有ります。
4枚の画像でも幾つかのレイアウトが用意されていますので、強調したい内容に合わせて使い分けましょう。
他には背景色の変更が可能。
枠線の幅を変更。
枠のエッジ形状の変更。
縦横の比率の変更などが可能です。
枚数や使用目的に合わせて設定して下さい。
コラージュの場合は保存・共有する画像のサイズがかなり大きなものになります。
適切なサイズを選択して使いましょう。

この他、調整機能の部分でもまだ紹介していない機能がたくさんあります。
本当に多機能で細かなフォトレタッチを行いたいという方は是非マスターすると良いアプリだと思います。